MILITARY Vehicle Modeller International

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No12  特集として英軍の小型AFVのCVR(T)ファミリーが取り上げれられている。各社レジンキットの作例だけだけではなく、実車写真も大変に豊富で実に参考になる記事内容である。
 Solモデルのベングリオンの作例記事も大変に濃い内容である。旧タミヤのキットがなぜ再版にあたってスケール表示がなくなったのかがよく分かった(笑)
 実車の車体下部は舟形(下すぼまり)になっているのを無視した結果、車体上部エンジンデッキの幅が狭くなり、その影響でフェンダーの幅が実車と大違いなのだそうだ。某国産模型誌でも最近タミヤのセンチュリオンが取り上げられていたが、その辺の解説が全くないのは「片手落ち」どころの話ではない。ユーザーにとって重要な情報が欠落した記事など誌面の汚物以外の何物でもないだろう。
 記事内容とは別の話だが、新製品紹介のページにおいてエデュアルドのエッチングが図版つきで紹介されているのは大変にありがたい。どんなパーツが入っているのかがあらかじめ分かっているといないとでは大違いであることだし。
No13  これが最新号。特集はないが巻頭作例記事がカール自走砲用のIV号戦車改造弾薬運搬車だというのが凄すぎる! 同じドイツ車両を取り上げるのでも視点が全然違うことがよく分かる。「人気があって手に入りやすいから取り上げる」のではなく「手に入りにくいキットだからこそ取り上げる価値がある」というのでは、姿勢が全く違う。どちらもユーザーにとって意味があるが、個人的には後者の姿勢の方が好ましい。
 SolのS-タンクの作例も掲載されており、完成品を見たのは初めてである。かなりよく出来たキットのようで、興味のある方には必買キットかもしれないと思う。
 他にアイシャーマン(実車写真多数)、木炭エンジン付きキューベルワーゲン、ラム・カンガルー、クルセイダーMkI(クロムウエル改造キット使用)などの作例が掲載されている。
 どれもこれも日本の模型誌では「お目にかかることがない」物ばかりで実に読み応えがある。
No13
裏表紙
 全バックナンバーの表紙が載っている広告である。残念ながら第1号は売りきれてしまったらしい。その表紙を見ると「え、これの作例が載ってるの!?」とビックリするような物ばかりで、やはり海外の模型誌は懐が深いと思った次第である。
 最近フランス、イギリス、アメリカの模型誌を定期購読しているが、「得がたい情報」が掲載されているという意味では、日本のAFV専門某模型誌など足元にも及ばない。編集方針を批判するつもりはないが、もう少しバラエティに富んだ誌面構成や作例掲載については考えてもらいたいところである。

今回はGreat Modelsから購入したが定期購読を申し込もうかと思っている。バックナンバーも全部揃えたいところだし・・・。

連絡先は以下の通りで、興味のある人は申し込んでみるのも面白いだろう。

発行元 住所 メールアドレス
Guildhall Leisure Services Limited Ashfield House,Ashfield Road,Balby,
Doncaster,South Yorkshire,
DN4 8QD,United Kingdom
mvmi@guildhallleisure.com

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